紡ぐ輪
 
  
〜イソスミレ〜

4月の風が
潮騒にのって砂浜に寄せた

肩を寄せ
妻と二人歩く浜辺

イソスミレ匂やかに
咲き競い

ほころんだ妻の笑顔に
満ち足りた時間

踏みしめる砂の音
目をやれば彼方には白い波

長く厳しい冬のときを耐え
待ち焦がれた風に
すべてをゆだね咲いた花

また冬が巡り
打ち寄せる波を見つめながら
幸せだった時間を
目を閉じて手繰り寄せた



phot:「山の写真・野の写真」のridge_lineさん

詩&テキスト:さなえ(花の庵)
BGM:Music by Gallery Oto