紡ぐ輪
7月の花
   〜山百合〜


見上げるほど背高のっぽの
7月の花

緑陰の影にまるで幻のように
咲いていた山百合の花

静かなる里を越えた
山懐の小さな森は
風が通り抜け
木漏れ日は小さく踊っていた

いつの間にか夏が側に来て
草いきれが匂い立っている

何もかもが瑞々しく
命の逞しさを誇っていた

大きな花に誘われるまま
僕は風薫る夏の中を漂ってみる
父が吹いてくれた
口笛の音を遠くに聞きながら・・・


phot:やまそだちの花のアルバム
やまそだちさん


BGM:タウリンのミュウージックハウス