紡ぐ輪
 〜冬の足音


目覚めると
音もなく舞った初雪に
彼方の森は薄化粧をしていた

まだ樹木の葉が
紅色に染まったその上に・・

秋から初冬へ
空の上では風が行き違い
季節が移ろうとしている

薄く積もった初雪は
長い長い冬への序章

朽葉は命の極みとばかりに彩り
草紅葉は土に帰ろうと輝いた

僕は木道に立ち
冬の足音を聞こうと耳を澄ました

ものみな眠りに着く前
尾瀬の風は切なく流れていく



phot:「尾瀬夢幻」のアクアさん


詩&テキスト:さなえ(花の庵)