紡ぐ輪

    〜白樺〜




空高く雲はたなびき
草紅葉に染まる金色の尾瀬ヶ原

朝霧は晴れて
乾いた風が辺りを包んだ

今年もまた
竜宮十字路を越えて
僕はあの白樺の木に会いにきた
変わらない姿を確かめるために

ヤマドリゼンマイは紅色に染まり
エゾリンドウは秋風に揺れている

サワギキョウは・・・・・
ひときわ濃い青色で湿原を彩っていた

木道をたどり
僕は白樺の前に立ちながら
大きく息を吸い両手を広げた

君を抱
いだ
君に抱
いだかれるために・・・・



phot:「花・風景写真」のyatoyamaさん


&詩:さなえ(花の庵