紡ぐ輪
  

  
      〜リンドウ〜


   耳を澄ませば
   野をわたる風に
   そそっと冬の足音が混じっている

   虫の音も消えていき
   ススキの原を飛び交った
   アカネトンボももう見ない

   花を追い
   駆け抜けた人の面影にも似て
   一輪のリンドウは
   空の色を写して咲いていた

   幾千の風になり
   東から西から
   北から南から・・・
  

   集う、花の宴を
   微笑みながら見守っているのだろうか





        詩&phot&テキスト:さなえ(花の庵




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