紡ぐ輪
君へのブーケ

      
〜ミズバショウ〜

川上川の清らかな水音に導かれ
鳩待ち峠をゆっくり下ると

尾瀬ヶ原に遅い春が訪れ
湿原には白いウェーブが揺れている

長い冬の下で
ふつふつと呼吸をしながら
じっと待っていた

まるで道しるべのよう
花灯りのように
どこまでも群れ咲くミズバショウ

声なき歌にjじっと耳を澄ますと
春への賛歌が聞こえる

繰り返し繰り返し
また僕は木道を辿る

胸の中には
真っ白い、君へのブーケを携えて・・・・・

photo:「尾瀬夢幻」のアクアさん

詩&テキスト:さなえ(花の庵)