紡ぐ輪

音なき声

  
 

冬の陽だまりの中で・・・

あちらこちらから
音なき声がする

耳を澄まして振り向けば
カラカラ・・・カラカラ・・と
風に鳴る声が聞こえる気がした

命を終えた花たちが
それでも尚
次の芽生えを紡ごうと
わずかに名残りを留めながら

私は生き生きと咲き誇っていた頃の
花姿を瞼に浮かべた

冬の陽だまりの中で・・・

かすかな光と戯れながら
そろそろ去っていこうとする花跡たちを
心にとどめておこう


     
   

phot&詩&テキスト:さなえ(花の庵)