紡ぐ輪
優しさに包まれて

     
〜りんどう〜



晩秋の風は
かぎりなく優しく吹き

こぼれてくる光は
辺りをやわらかく包む

まるで・・・・・
やがて生命を終えようとするものへの
愛おしさと慈しみをこめるかのように

梢を揺らして吹く風に誘われるまま
ひと時の残照に導かれるまま
私は一人草原を歩く

今年の野の最後を彩り
リンドウの薄青は・・・生きていた
優しさに包まれて生きていた





hoto:「野に遊ぶ」のやまぼうしさん

詩&テキスト:さなえ(花の庵)