紡ぐ輪
夏の日の夢


      



足音を立てて去っていく夏の日を
僕は振り向いて見送ろうとした

体が震える音をさせながら
パラパラと儚げに散った夏の日の夢

樹々のシルエットを
一瞬浮かび上がらせ
遠花火は漆黒の空に
白い線を描きながら消えていった

短い夏の往った日・・・・・
僕の瞼に焼き付いていた
華やかな残像が蘇った

足元には秋を奏でる虫の音
風は次の季節を紡ぎ始めている



phot:
「K'Wind Gallery」のwindさん


詩&テキスト:さなえ(花の庵)