紡ぐ輪
遙かなる嶺
    〜コマクサの花〜



流れる雲を追いかけ
天上の妖精に会いに
私は急な山道を登った

ひたすらその花に会うため
額に汗し胸を弾ませ・・・

目の前が開け
手を伸ばせば届きそうな
空の近く
コマクサの花は咲いていた

白い雲は悠々とたなびき
夏色の風は舞っている

この花を君に見せたかった
遠い遠い日に聞いた懐かしい声・・

風に恋い、花に恋い
遙かなる嶺を辿った日
薄桃色の花は輝いていた




phot:山好きなおっちゃん


詩&テキスト:さなえ(花の庵)