紡ぐ輪
 

          
〜エノコロ草〜


こそっと
春の足音を忍ばせて淡雪が舞った
かしいだエノコロ草の上に
雪焼けのスイバの上に・・・・

空を歩く風はいまだ冷たく
頬も指先も、ちぎれそうだけれど

空にひびく雪の声には
まだ賑やかさが残るけれど

セピア色の草はらからは
なんとなく暖かな光が見える

厳しかった冬を乗り越えて
やがて下萌
(しもたえ)の季節が
ドラマチックにやってくるのを・・・・

私は待っている



photo:「四季の野草物語」のCーNAさん



phot&詩&テキスト:さなえ(花の庵)